名人ねもの鮎釣りウンチク
(2006年)


 このコーナーは自称鮎トーナメンターである名人ねもが、鮎釣りの初級者の一助とするべく、勝手に鮎釣りウンチクを語るコーナーである。自他ともに名人あるいは上級者と認められている方々にとっては何の役にも立たないコーナーですのでご注意下さい。

ということで、今回は名人ねもの鮎釣りの歴史と鮎釣りの魅力について
だらだらと書かせて頂きました。

初めての友釣り

 私の釣歴は、年数だけを数えれば30年余り。物心ついた時には近所の川でマブナやオイカワ等を釣っていた記憶がある。そして、成長するに従い行動範囲や対象魚種も増え、小学生の時には海、川を問わず釣りまくっていた。この頃は第一次釣りブームの頃で、テレビでは釣りキチ三平がヒットし、自分のライバルは三平しかいないと思い込んでいた頃である。海では黒鯛釣りに熱中し、川では河口から渓流までがターゲットとなっていた。今は見る影も無い?がまさしく天才釣り少年時代である。さて、鮎釣りとの出会いであるが、記憶が確かならば小学2年生の時が最初だったと思う。もちろん最初から友釣りをやったわけではなく、叔父に20km程離れた高瀬川に連れて行ってもらい、テンカラ(いわゆるドブ釣り)をやっていた。とは言っても毛針の種類にはこだわりがあり、○○釣入門で覚えた「青ライオン」や「イタリア中金」「新さきがけ」などがお気に入りであった。この頃は川の水も多く、ドブ釣りに適した大きな淵があちこちにあり、大人の人達も相当テンカラをやっていた。肝心の友釣りだが、当時この辺では友釣りは「オトリ」と称され、専ら熟練の年配者の間で行われていた。もちろん私のような小学生がやるべきものでは無かったし、だいいち竹やグラスロッドが中心の時代であったため、鮎竿ともなると3間半(6.3m)で500g以上という重たい竿になり、小学生に持てるものではなかった。また、オトリ鮎を手に入れるのも一苦労で、購入するのは解禁日くらい、普段はドブ釣りでたまに掛かる大きめの鮎をオトリに使っていた。やっと手に入れたオトリを使うということもあってか、なかなか友釣りをさせて貰うことは出来ず、友釣りは大人の釣りといったイメージが強かった。そんな中、最初に友釣りをさせてもらったのは、中学1年生の時だったと思う。その時のときめきというか、興奮はすごいものであった。その証拠に今でもその時の情景をハッキリと思えている。時は71日の解禁の日、場所は今でも好きなポイントの一つである高瀬川上流部の鷹巣橋上流であった。見よう見まねで竿を出したが、なかなかオトリ操作が出来ず四苦八苦した覚えがある。鮎はいつの間にか掛かっており、当たりも解らずに釣り続けていたのが記念すべき最初の一匹である。
 その後、高校生になる頃には、カーボン性の鮎竿も手に入れ、どうにか自分一人でも友釣りが出来るまでにはなっていた。しかし、川まで一人で行くには遠すぎるし、年に何度も行けるものではなかった。数も10尾も釣れれば良い方で、釣れない時も多く、友釣りの難しい印象ばかりが強まっていった。ここまでが、私の鮎釣りを始めたころの状況であるが、このような背景の中、私の釣りの中で友釣りは最上位の格付けとなっていったのである。

もったいない時代

 前述のように鮎釣りを始めた歴史は古いが、当分の間は初心者のまま年月を費やしていた。そして、その最たる時代は大学の4年間である。今にして思えば何ともったいない時間を過ごしたことか。それは、大学時代を鮎釣りのメッカ静岡県で過ごしていたからである。1年の時は狩野川の近く沼津市、2年〜4年は興津川、藁科川に近い清水市に住んでいた。もちろん全く鮎釣りをやらなかった訳ではなく、年に2、3回は、遊び程度の鮎釣りをしていた。では、何をやっていたかというと渓流や海釣りにはまっていたのである。特に海は福島とは魚影の濃さが段違いで、クロダイ、タチウオ、投げ釣り、スズキなど様々で、一つずつやっていてもあっという間に1年が過ぎてしまい、鮎の入る余地は無かった。いつしか鮎釣りはやったことがあるといった程度にまでなっていた。

本格的鮎釣りへパートT

 鮎釣りを本格的に始めることとなったのは、就職してからといっても良いと思う。それまで周囲には鮎釣りをする人はそんな多くなかったが、大学時代の友達が鮎釣りを始め、最初は大して相手にしていなかったが、いつしか私よりも釣るようになり、このままではまずいと思い始めたのが、最初の本気モード突入のキッカケである。自分では負けず嫌いだとは思っていないが、どうも他人から見ると負けず嫌いのようである。さて、この時代の鮎釣りは泳がせ釣りの全盛期といっても良い時期である。雑誌の記事に感化されやすい私は直ぐに虜になってしまい、おかげで10尾以上は安定して釣れるようになり、時たま20尾を超えるようにもなり、一応初級者程度までは進歩することが出来た。

本格的鮎釣りへパートU

 何事でも上達するときは何かキッカケがあるものである。私の鮎釣りでは、4年ほど前の会津大川での釣りがそれである。それまでの鮎釣りでは、本当に良いときで30尾程度、普通は1020尾程度の釣果であった。それが会津大川の解禁日に87尾もの釣果があった。今にして思えばあそこをこうすれば100尾は楽に越えていた筈と欠点も解るが、それでも、この時はいろんなことを学んだ。一日50尾以上の釣果を得るには、どの程度のペースで釣らなければならないか、あるいはどの程度でポイントを見切るべきか、数を釣るには手返しの良さや信頼できる仕掛け作りが如何に大切か等々・・・この日を境に平均で20尾はいくようになり、ようやく中級者と呼んでも良い程度になった。

競技への参加

 ある程度の自信が出てくると自分の力を試したくなるものである。初めて競技に出たのは、何と!鮎釣り競技の最高峰「鮎マスターズ」。場所は初めての河川「雫石川」。結果は当然惨敗。この時は試釣もしないブッツケ本番という無謀さもあったが、それにしてもトーナメンター達の壁は厚い。どんなに条件が悪い中でも必ず信じられない釣果を持ってくるのである。最初の内は参加するのが精一杯で、他の人を観察する余裕は無かったが、マスターズやオーナーカップに参加する中で、決定戦に残る人たちの釣りを見る機会も増え、彼らの釣りには非常に無駄が少ないことが解ってきた。特に入れ掛かりモードに入ったときの速さは凄い。まあ、このくらいにならないと時速10尾は無理だけど・・・・

鮎釣りの魅力

 前段が長くなってしまったが、本題の鮎釣りの魅力について語りたい。今までいろんな釣りをしてきたが、最も好きな釣りは?と聞かれれば「鮎釣り」と答える。では、何故鮎釣りなのか?自分でもハッキリした答えは見当たらないが、いくつか考えてみると、まずバックグラウンドとして、鮎釣りを始めた頃の鮎釣りの高貴さ、憧れがあると思う。冷静に考えればただの釣りの一つであるが、やはり子供の頃出来上がったイメージは大きい。いつしか自分の中で鮎釣りが最高峰の釣りとなってしまったのである。2点目は掛かる時の「来るぞ来るぞ!」「ガガーン」という瞬間。これは何度味わってもたまらないもので、瀬で掛かる時の強烈な当たりも良いし、今は少なくなったが、泳がせで目印が飛ぶような当たり、淵でのモゾモゾという当たりもあれはあれでたまらない。友釣りという独特のスタイルがもたらす、この電撃的な当たりは鮎釣りの大きな魅力である。ところで、引き味を魅力と言う人もいるが、私はそれほど重視していない。勿論ある程度の引きの強さは魅力だし楽しいが、50mも引きずられるのは困る。混雑する最近の釣り場ではまわりの人に気を使うし、第一ペースダウンに繋がってしまう。やはり鮎釣りは数を釣るのが楽しい。理想は22cm30尾である。次に最大の魅力と思っている競技性。私の釣りに対する勝手な嗜好では、競技性の無い釣り、言い換えれば他人と比べることが出来ない釣りは面白くない。確かに魚との知恵比べや対話といった世界もあるし、それはそれで面白いとは思うが、結果として得られるのは自己満足でしかない。釣り人という人種は、元来人への自慢をもっとうとするものである。自慢話を突き詰めていくと、最後は誰もが認める客観性が必要である。そういう点からすると競技性の強い魚種には魅力を感じてしまう。話は替わるが、釣りにのめり込んでいる人で、法定速度を守る人がいますか?いかに釣り人は他人より前に出たがるか解ると思います。

ここで、競技性の話をもう少ししてみよう。釣りの対象となる魚種は無限に広がるが、その中でも競技性の高い魚種は限られる。国内に限定すれば、その最たるものがヘラブナとバスである。では競技性の強さとは何か?それは単に競技会があるからとかではなく、なぜ競技会が成立し、それが盛んに行われているのかが重要である。私が考える競技性の強さとは、その魚を釣るための情報量(入力)とそれを元に対処できる手段(出力)のバリエーションが多く、正しい答えを導き出したときに再現性のある結果が得られることだと思う。また出力の際には言って以上の技術が必要ダルものである。前述の2魚種をこれに当てはめると、ヘラブナは知らない人からは当たりが小さくて合わせが難しいんでしょ?と良く言われるが、ヘラブナの難しさや競技性とはそんなレベルではなく、釣りの8割は頭の中で決まると言っても良い。刻々と変化する浮子の動きを読み、一投一投それに対処しながら餌、タナ、竿の長さなどを正しい方向へ修正していく、これが間違った方向へ行けば、全く同じ仕掛けで同じ餌で並んで釣っているにも関わらず、雲泥の差となってしまう。ヘラブナ釣りはじっとしていて体力の要らない釣りと思われがちであるが、これほど体力と精神力がないとだめな釣りは無いと思う。一方、バスはどうかというと、こちらは私自身本格的にやったことは無いので、大きなことは言えないが、テレビや雑誌で見る限り、ゲームの組み立てがやはり大きなポイントとなる。ただし、これはボートや魚探などの機器を使うことによって競技性が飛躍する。すなわち、広大な範囲からいろいろな情報を基に場所を選定し、その場所と状況に合わせてタックルを選定していくという点でやはり、入力と出力のバリエーションが豊富になっていくのである。

 さて、話を鮎釣りに戻すと、鮎釣りはこれら2魚種と比べるとさすがに競技性は薄れてしまう。それは、これら2魚種に対して入力や出力のバリエーションが決して多くは無いからである。基本的には状況にあった場所の選定とその場所、状況での釣り方。といっても釣り方はベタ竿による引き釣りと立て竿による泳がせに大別されるに過ぎない。まあ、細かい点ではハリ合わせや背針かノーマルかオモリか?などの選択はあるが、では、なぜそこに競技性が生まれるのか?それは、出力の部分で高い技術力が要求されるからである。タックルの一部に生き物であるオトリを使う以上、その部分のコントロールが難しい。如何に頭の中でゲームの組み立てが解っていても、そこに持っていくには高度な技術が必要とされるのである。ここが鮎釣りを難しくしている大きな部分である。しかし、逆に言えばこの部分をクリア出来れば、上級者への道もそう遠くは無いのでは?と思うのだが簡単にいかないのが鮎釣りの世界でもある。ところで、ゲームの組み立てという点では、先の2魚種の釣りは大いに参考になる。私は幸か?不幸か?ヘラブナの道へ入ってしまったが、それまでの釣りに対する考えが全く変わってしまった。魚が居るのに釣れない、並んで釣っているのに隣の半分以下等々釣りの組み立て次第でこんなにも釣果に差が出るのか?というのを身をもって体験している。本気ではやらない方が良いとは思うが、みなさんもちょっとはヘラブナをやってみてはどうだろうか?


名人ねもの鮎釣りウンチク 2

 長い間、ほったらかしでしたが、ようやく本題に入ろうと思います。鮎釣り初心者(始めようとする人、初めて間もない人)・初級者(ある程度回数はこなしている人、1日の釣果が2桁に届かない人)・中級者(鮎釣りは好きで長年やっているが、平均時速1〜2尾の人)の皆様に少しでも鮎釣りのおもしろさ、考え方、テクニックなどが伝わり、私自身のレベルアップにもつながればと思います。

最初の一歩

 当たり前のことですが、友釣りは縄張りをもった野鮎に、針が付いたオトリ鮎をけしかけて引っ掛けてしまうという釣り方。鮎の習性を利用した実に面白い釣りです。私の知る限り、このような釣りは世界中を探しても他にはありません。まして限られた地域や、ごく少数釣り人がやっているものではなく、メジャーな釣りの一翼を担っているのは凄いことだと思います。
 さて、この野鮎がオトリを追い払おうとして針に引っ掛かってしまうというのは、実に単純な現象です。理屈では、オトリ鮎をポイントである縄張りに入れてやれば、誰にでも釣れてしまうのです。いや、はずです。はずだった・・・
ところが、いざ、やってみようと思うと簡単ではない。初心者が、まず、戸惑うのが道具。ある程度やっている人にとっては、何て事無い動作なのですが、長い竿と極細の糸、複雑な鼻管周り、何と言ってもやっかなのがオトリ鮎。長年釣りをやってきた人も中々要領を得ないものです。「要領を得ない」を具体的に言えば


@長い竿
 特殊な場合を除いて9m〜9.5mが標準となる鮎竿は、大分軽くなったとはいっても250g前後。他の釣りに比べて倍もある長さ。混雑しているときは、慣れていないと周囲とぶつかってばかり。こればかりは、慣れるしか無いのですが、まず、最初に覚えなくてはいけないのが、竿を担ぐという動作。初めての人は、仕掛けを付ける、オトリをセットする。取り込んだ後。等々、竿の所在に困ってしまいます。竿をいちいち河原に置いている人も居ますが、竿に傷が尽くし、その都度河原に戻っていたのでは効率が悪くて仕方がありません。そこで必要となるのが竿を担ぐということ。長い竿が幸いして、鮎竿はいたって簡単に担ぐことができます。基本的には右利きの人は、右手で竿尻を持って竿を右肩に乗せます。そして、肩に竿の重さを掛け、手は竿尻からやや上に移動。今度は手首、腕と竿をずらしながら、最終的には肘の内側で抱えるようにします。これで両手がフリーとなりますので、オトリを付けたり、針をセットすることが可能となります。ここで注意しなくてはいけないのが、竿先の所在。担いだまま体をひねると、竿先は大きく円を描いて周囲をブ〜ン。周囲に障害物があれば竿先をバチッ、ガリガリー、木に引っ掛けたりしたら目も当てられません。鮎竿を折る多くの場合はこれです。こうならないためのコツは、必要以上に竿を寝かせないというのが一つ。竿がずり落ちない程度に肩に掛けるということ。もう一つは常に竿先の位置に気を遣うことです。
 そして、必要以上に体をひねらないこと。周囲をキョロキョロは、状況確認で必要なことだし、釣り上げた後、誰か見てないかな〜なんて周囲を見たりしますが、動かすのは顔だけ。竿を振り回すのはやめましょう。この、竿を担ぐということが出来れば、長い竿の扱いはだいぶ楽になるはずです。


A細い糸
 鮎釣りの糸は、釣りの世界では群を抜いて細い!005号、003号何て細い糸が当たり前のように使われています。このように細いのは、オトリ鮎に負担をかけないで、楽に泳いでもらうためですが、いくら強くなったといっても細糸は弱い。ちょっとした加減であっさり切れてしまいます。確かに細糸を使えばオトリは弱らないし、良く釣れるのですが、それだけ「切れる」というリスクを負うわけです。上級者になってくれば、このリスクを技術で補うことが出来るのですが、初心者や初級の人がいきなり細糸を使うのは薦められません。最初は、ある程度の太さの糸で、竿裁き、糸裁きに慣れ、その後で徐々に細くしていくべきです。また、ある程度の太さの糸で、オトリを沈めることを覚えれば、その後、細糸にステップアップして行ったときに、その違いや効力を実感でき、釣りの幅が広がることでしょう。では、ある程度の太さとは?私が初心者に薦めるのは、フロロカーボンの02〜025号。後で糸のコーナーで話をしたいとは思いますが、フロロは強度もあるし、伸びが少なく、比重が重い特性があります。ナイロンではどうなの?という考えもあると思いますが、ナイロンもオトリを泳がせるには良いという特性はあるのですが、伸びがあるために、今ひとつオトリの動きの感度が鈍くなります。フロロでこの程度の太さがあれば、ある程度乱暴に扱っても、切れることは少ないので良いのではないでしょうか?

B複雑な仕掛け?
 鮎の仕掛けを大まかに言えば、ナイロン系では、上から天井糸、水中糸、鼻管周り糸(中ハリス)、鼻管、ハリス止め、ハリス、針といったもので、水中糸まではいたってシンプル。しかし、鼻管周りとなると、鼻管移動式、ハリス移動式、オモリ、背バリ(極楽、スーパーウエポン、V背バリ。。。。)、挙げ句の果てには胴締めだ等々千差万別複雑怪奇、初心者にとっては何が何だか解らないことでしょう。また、初級者の人は、雑誌やビデオなどで、○○名人は○○で優勝だ、これはやるしかない!と見よう見まねで使ってしまいます。全ての仕掛けを使いこなすのは無理!
 鮎釣りの基本はあくまでノーマル仕掛け。鼻管&中ハリス、ハリス止め、針。長さの調整は鼻管移動、ハリス止め移動どちらでも良いのですが、どちらかと言えば鼻管移動の方がトラブルは少ない。仕掛けのトラブルを極力少なくするのが、初心者にとってはまず第一です。そして、オトリ操作もノーマルが一番自然です。ノーマルでいかにオトリを泳がすか、沈めるか、コントロールするか?これが出来て初めて、背バリやオモリに行くべきです。私は、背バリもオモリも使います。しかし、基本はノーマルです。何故か?オトリを沈めるといことだけみても、人がオモリを使わないと沈められないポイントで、ノーマルで沈められれば自然な泳ぎを演出することが可能だし、人が手を出せないポイントでオモリを使えば沈めることが可能となり、より広い範囲を釣ることが出来ます。ですから、まずは、ノーマルの仕掛けを使いましょう。


Cやっかいなオトリ
 さて、問題のオトリ。最初はオトリ缶から取り出すのに四苦八苦。そして鼻管通し。やっと鼻管を通して、逆さバリを打って、ほっと一息もつかの間。オトリは水面をプカプカ。いくら引きずりあげても流されるのみ。まあ、大抵の初心者は経験する道です。これも、「慣れ」といってしまえばそれまでですが、それでは何のアドバイスにもならないので、言えることは、鼻管を付けるまでは、ある程度大胆で良いということ。最初にオトリを捕まえるときに、おっかなびっくり、何度も掴み直すくらいなら、思い切っってギュッと掴んだ方が弱りは少ない。もちろん死んでしまうほど掴んでは駄目だが、ある程度大胆に扱った方が下手に弱らせることはないと思う。また、オトリはカッコつけて2尾だけ、何て言わず、自信が無いならたくさん買った方が良い。1日を台無しにするくらいなら、ちょっと余計に出費した方が精神的にも楽です。
 さあ、いよいよ釣り開始。ここまでくれば、釣るだけならオトリに任せるのが一番。無理矢理引っ張り回すよりは、勝手に泳がせておいた方が最初は釣れるものです。もちろん。これは初心者の話。そこから先はウンチクだらけですので、今後のお楽しみ。


Dおっかなびっくりの引き抜き
 現在の鮎釣りは引き抜きが当たり前。えっ〜それ以外にあるの?と言われるくらい引き抜きの歴史も長くなりましたが、私が居る東北では20年位になるのでしょうか?少なくとも私が鮎を始めた25年位前は引き抜きをしている人は居ませんでした。いわゆる吊るしこみと呼ばれる方法で取り込むのが一般的で、タモも径が30p位の小さなものでした。話はそれましたが、現在行われている引き抜き。10m以上も先から2尾の魚が飛んでくるのですから、よほど運動神経の良い人以外は空振り、ファールの連続です。また、せっかく掛けた鮎をバラスことも多々ある訳です。これも回数を重ねることが重要ですが、まず、何と言っても焦りが禁物。この焦りの一つが、必要以上に掛かり鮎に下流に下られビックリ。そして、無理矢理の引き抜き。運良く高切れ(糸切れ)やバラシが無かったとしても、キャッチするのは至難の業。竿が伸された状態で引き抜けば、上級者でされキャッチミスは必至です。では、どうするか?まずは掛かったと解っても、直ぐに竿を立てないこと。竿を早く立てると、針の掛かりが浅くなってしまいバラシ易くなるのと、瀬の中では魚が表面の流れに乗って流され、その勢いで一気に下流に走られてしまいます。ですから、掛かったと解っても直ぐに竿を立てず、竿を寝かせたまま、その場でためて、主導権を握ってからおもむろに竿を立て始めます。そうすると、こちらも一呼吸おけるので、落ち着いて取り込みの体制に入れるわけです。そして、いよいよ引き抜き。いずれ詳しく説明はしたいと思いますが、こればかりは教科書通り!オトリ鮎が水面を切ってから抜きに掛かること。そしてキャッチするのは掛かり鮎の方!2つ一緒にキャッチしようと思うから両方外すのです。掛かり鮎だけを狙えば、少なくとも親子どんぶりはありません。とにかく、取り込みは焦らないこと!これに尽きます。

これで最初の一歩です
 どの程度参考になったかは解りませんが、初心者が最初にぶつかる戸惑いはこんな感じです。後、付け加えるとしたら、最初はなるだけ上手い人と一緒に行くこと。そして、言われた通りにやること。自分で覚えないと上達はしませんが、それは中級以上の話。上級者に言われた通りにやっていれば、中級まではなれます。その後はセンスと努力次第ですが・・・そしてもう一つ大事なことは、釣れる川に行くこと。どんなに上手い人でも釣れない川に行けばそれなりにしか釣れません。とにかくたくさん釣れる川に行って、たくさんの鮎を掛けるのが上達の早道です。
 鮎釣りは決して難しい釣りではありません。ほどほどのところまでは、だれでも釣れます。そして、その先があるからさらに面白いのです。



名人ねもの鮎釣りウンチク 3

タックル

 鮎釣りを始めるに際して、最も困るのが道具を揃えること、どの道具一つをとっても高価である。ここでは、それぞれのタックルの考え方についてコメントします。
 鮎釣りを始める際に必要となるタックルは、@竿、Aベスト、Bウエアー、Cタイツ&タビ、Dベルト、Eタモ、F引き舟、Gオトリ缶、H仕掛け


@竿
 鮎の道具の中で、最も高価なのが竿です。しかし、下は2万円程度、上は30万円以上と幅があるのも事実。では、どの程度の竿を買えば良いのでしょう?まず、鮎竿の価格帯を大まかに分けてみると、30万円クラス、20万円前後、10万円前後、5万円前後、それ以下と分けることが出来ます。30万円クラスは各メーカーの最先端技術を盛り込んだモデルですが、あまりに高価過ぎるし、性能的にも特化していますので、自分の釣りが確立されたトップトナメンター向きです。もちろん、サラリーマンの私には手が出ませんが。次に20万円クラス。30万円クラスの技術も盛り込まれ、性能的には全く遜色ないと思います。もちろん高価なことにかわりはありませんが、トーナメントを目指すなら、まずはこのクラスですね。次に10万円クラス。おそらく、楽しみで鮎釣りをするならベストな選択だと思います。上級モデルの技術も入っているし、当たり外れは無いと思います。では、5万円クラスではどうか?このクラスでも良い竿はあります。私が一押しなのはD社のAという竿、この竿は10万円クラスに匹敵するバランスの良さを持っています。しかし、この価格帯の怖いところは、一歩間違うと駄目竿があること、具体的に何が駄目かというと、感度が悪かったり、パワーが無かったり等々、この辺の価格帯で探すのであれば、上級者に良くみてもらって買うのが良いでしょう。さらに5万円以下ではどうか?鮎釣りを続ける気があるのであれば、絶対にやめた方が良いでしょう。感度が悪く、オトリの状況が解らないので上達が遅れるし、パワーがないので引き抜きが上手くいかないし、直ぐに良い竿がほしくなるはずです。
 次に悩むのが竿の調子。本当は釣り方に合わせていろんな竿がほしいものですが、ただでさえ高価な鮎竿、そんなに揃えることは出来ません。かといって、初めての人が、自分の釣り方はこうだから、この調子の竿が良い。何て事は判断出来ません。では、どうするか?オールラウウンドに使うのであれば、中硬硬あるいは早瀬になります。自分が行こうとする川の規模と鮎のサイズをみて、ある程度の河川規模(川幅30m以上)で、瀬が多い川であれば早瀬、小河川で鮎のサイズが20p以下が中心であれば中硬硬が良いでしょう。天然鮎の数釣りスタイルである私の好み的には中硬硬です。次に長さ、現在の基本は9〜9.5m。ですが、使い勝手を考えるとベストは9mでしょう。最近は長竿鋭角釣法なども流行っていますが、初心者に9.5や10mは使いこなせないと思います。長ければ釣れるというものでもありませんし、まずはコントロールしやすい9mで基本をしっかり覚えるのが先決です。


Aベスト
 これは、もう格好の問題です。デザインと機能のバランスが取れるのは1万円前後でしょうか。それ以上は自己満足だと思います。

Bウエアー
 ベストの下に着るシャツですが、各メーカーから専用のシャツが販売されているます。しかし、高い!何でも良いといえばそれまでですが、このシャツは速乾性があって、冷却効果もあるらしいです。事実雨の日などは冷えすぎるので注意が必要です。最近では冷却効果のあるシャツが一般の衣類販売店でも格安で売られているので、そういったものでも代用が可能ですが、半袖だと日焼けがひどくなるので、気になる人は、やはり専用のシャツを購入したほうが良いでしょう。

Cタイツ&タビ
 アユタイツは、保温性や打撲等からの防御で必要不可欠ですが、強い流れの中に立ち込んだ際の水切れの良さという点も重要です。渓流などで使うウエーダーでも釣りは可能ですが、水切れに関してはアユタイツの方が断然有利です。さて、アユタイツですが、これもピンキリで、数千円から上は3万円以上と幅があります。この価格差は、デザインやフィット感などが大きく、低価格でも釣りをするには問題無いと思います。同じくタビもそんなに気にする必要はありませんが、安物は壊れやすいこともあるので、年に10日以上釣りに行くのであれば、有名どころのメーカー品を選んだ方が良いでしょう。また、タイツではなく、タビと一体型のスリムウエーダーなども良く使われています。こちらは防水なので、解禁当初や終盤の寒い時期にはあった方が良いでしょう。着替えが無くてすむのも利点です。

Dベルト
 これは、アユベルトと表示されているものなら何でも良いと思います。直接釣果に影響するものではなく、あくまで自己満足というか、ファッション性が強いものです。

Eタモ
 タモも安いのは数千円から上は3万円位と幅があります。この価格の差はズバリ、網の目合いの大きさです。1o小さくなっただけで値段は倍になります。何故目合いが大事かというと、アユをキャッチしたときに、目合いが大きいと掛けバリが網目に入ってしまって、抜けにくく、手返しが非常に悪くなってしまうからです。もっとも、釣果に影響するのか?と言われれば、??という感じですが、網目に刺さると、本当にイライラします。では、どの程度なら我慢できるかですが、最低でも2.5o。出来れば2o程度の網目ならそんなに気になることは無いでしょう。価格としては、安いもので1万円台で購入出来るかと思います。

F引船
 引き船ははっきり言って、何でも良いと思います。高いものはデザインであったり、水の抵抗が少ないなどの違いしかありません。容量的には5リットル前後が標準です。ちなみに5リットルの容量だと、20p前後のアユで30尾位が限界です。水温が高いときは、30尾でも酸欠を起こすので、気を付ける必要があります。アユの色が斑模様に色抜けし始めたら限界だと思って下さい。また、水からあげて長距離を歩くのは厳禁です。10尾も入っていれば即死です。歩くときはこまめに水につけて、新鮮な水と入れ替えましょう。

Gオトリ缶
 
オトリ缶は20リットル前後のものが販売されています。大きいほど安心して運べますが、斜面を降りるときは危険なので、体力次第だと思います。ちなみに、私は20リットルのものを使用しています。水に浸けた状態であれば100尾は収容できます。移動の際は、気温にも大きく左右されますが、エアレーションした状態であっても、5尾程度が無難です。30分以内の移動であれば10尾位は可能ですが、こまめにチェックする必要があります。
 なお、最初の内は、誰か一人が持っていればすみますので、必ず買わなければいけないものではありませんが、単独で行くようになればどうしても必要になりますので、買っておいた方が良いでしょう。


名人ねもの鮎釣りウンチク 4

 

仕掛け

 鮎釣りの仕掛けは実に様々、糸の材質だけみてもナイロン、フロロ、メタル、複合メタル、新素材等様々だし、鼻管周りはどの部分を遊動式にするかとか、背針は何がよいとか、オモリを付けたり。・・・・とウンチクを始めたらキリがない。鮎釣り雑誌を見ると、色んな仕掛けと解説が載っており、どれもいかにも釣れそうなコメントが書いてある。私もこれまで、雑誌の記事などを見ていろいろな仕掛けを使って来ましたが、行き着くところはやはりシンプル&信頼性。基本はノーマルです。
 現在、メインに使っているのはノーマル。確かに背針やオモリも非常に役立つアイテムです。私もそれぞれ使ってきて、それなりに効力を身にしみて感じています。しかし、鮎釣りの中で一番優れている仕掛けというのは、最もトラブルが少なく、信頼出来る仕掛けではないでしょうか?鮎釣りはどんなに技術があっても、オトリに左右される部分が非常に大きいものです。万が一、オトリごと掛け鮎を逃したりしたら、大きなダメージとなってしまいます。これを試合中にやったら、ほぼ命取りとなってしまいます。ということで、現在はメインに使うのはノーマル。そして、状況に合わせて、ここぞというところで、オモリをつけたり、背針を付けたりして数を稼ぐ方向になってきました。
 このノーマル仕掛け。その名のとおり、鼻管があって、逆さバリがあるだけのいたってシンプルなはずですが、細かいところで人それぞれにこだわりがあります。鼻管誘導にするのか?逆さバリ誘導にするのか、あるいはすべて固定にするのか?それぞれの号数はどうするのか?迷えばキリがありません。
 私が今使っている仕掛けは、鮎の大きさで15〜20pが中心。川の規模としては中規模河川で、どちらかというと平瀬が中心の河川が多い。そんな状況で、行き着いたのが下記の仕掛け。

 

針について
 
 鮎の掛けバリは一体どの位の種類があるのだろう?昔であればキツネとかトンボとか基本となる形が幾つかある程度だったが、現在は千差万別、形も大きさも太さも非常に沢山のバリエーションがある。釣りの雑誌を見ても、針合わせが云々など解説も多々ある。しかし、この無数ともいえる種類の中からベストの針を選び出すのは、よほど針に精通しているあるいは開発に携わっている名人でなければ困難であろう。しかし、針合わせが重要なのも事実である。釣果が倍になることは無いと思うが、1割、2割の差は出てくるかもしれない。特に問題なのはバラシ。ケラレ程度ならば、釣果に大きな差は出ないが、やっと掛けた野鮎が空中でバレたらその後の釣りに大きな影響を与えてしまう。1尾差を競う試合ではまさに致命傷である。ということで、針合わせというか、針使いの考え方について若干ふれたい。
 まず、針の種類であるが、大きく分けると早掛けタイプとキープタイプ。文字通り前者は掛かりの早さ重視。後者は掛かりは遅いがバレにくい針である。一般的な形の特徴としては前者は針先がストレートで、針先が軸の端と同等かそれよりも外側に向いているもの、後者は針先がやや内にカーブしており、軸の端よりも内に向いているもの。場合によってはヒネリが入っている。まずは、使う針をこの両極の2パターンに分けることが基本である。
では、最初に使う針はどちらか?というと、気分的なものもあるのだけれど、時間が掛かっても慎重に1尾めをゲットしたい時はキープから、ある程度入掛かりが期待出来、バラシの失敗を直ぐにカバー出来るなら早掛けタイプから入ることが多いかもしれない。大事なのは、釣りをしながらバラシが多くなったり、ケラレが多くなった時に、直ぐに違うタイプに切り替えること。どの方向が正解かは簡単には説明できないが、早掛けタイプを使っていて、バラシが多いようだったらキープタイプ。あるいは、キープを使っていて明らかに掛かりが遅くなったり、ケラレが多くなったら早掛けタイプに切り替えることである。とにかく、一種類の針にこだわるのではなく、常に違うタイプの針に替えていき、その中から最もペースが良い針を使うべきである。とはいっても、よほど釣り込んでいないとこの感覚は難しい。では、どうしたら良いのか?とにかくマメに針を替えること。替えるきっかけは、バラシ、根掛かり、ケラレのタイミング。これらの事が起こったら、迷わず針を替えるべきである。その際には、自信を持って使っている針以外なら、タイプを替えることである。それでも改善されなければ、針の大きさやイカリの本数を替えるしかないが、このうち針のサイズについては、私の場合は、針の号数は6.5号〜7.5号が基本で、鮎の大きさで切り替えている。最も超チャラ瀬では鮎のサイズではなく、針の軽さを号数で選ぶ場合もあるが、基本的には釣れる鮎の大きさで針の大きさを替えることで大きな間違いはない。基本としているのは平均サイズが17p以下は6.5号、17〜20pであれば7.0号、それ以上が混じるのであれば7.5号程度で良い。次にイカリの数であるが、私は99%4本イカリを使用している。しかし、極希に3本イカリも使用する。それは、あまりにもバラシが多い時。こういうケースは滅多にないのだが、1度だけ、劇的に変化が見られた時がある。TOYOTAカップの初年度。白石川での全国大会をかけた決定戦。試合開始から4連チャンでバラシ。この間針のタイプを替えても全く改善無し。やっとバラシが止まったのは4本イカリから3本イカリに切り替えてからである。4本イカリに比べて、3本の方が針の食い込みが良いため、バラシは少ないとされるのだが、ここまで顕著な経験は無い。逆に言えば、大抵のケースであれば、針のタイプを替えれば対処出来るということである。とにかく大事なのは針の交換はまめにすること!ちなみに試合であれば1尾1本と考えている。そのくらい針の交換は重要だし、経験を重ねれば体験することもあると思うが、面倒くさがって針を替えないで釣っていると、やたらとケラレが多くなり、変だなと思って針をみると針先が曲がっていたなんてこも多い。針のタイプに迷う必要は無いが、針交換は迷わず実行である。



キープタイプと早掛けタイプの違い。
一般に、針先が軸の端より内に向いているのがキープタイプ
逆に軸の端より外側に向いているのが早掛けタイプ



 河川選択の重要性

 鮎釣りを上達したかったら、とにかく釣れる川に行くことである。どんな名人でも、釣れない川に行けばそれなりにしか釣れない。初心者や初級者がそのような川に行けば、ツ抜けは勿論、下手をすれば2〜3尾なんてこともある。上級者であれば、そういった川でも、それなりに課題を持って楽しむことは出来るが、鮎を釣るのがやっとの人にとっては、交通事故的にしか釣れない。そんな川に行っても上達するはずがないのである。沢山釣れる川は簡単に釣れてしまうので、上達しないのでは?という考えもあるが、それは、ある程度の技術を持った人たちの話、私的には、それは特殊な条件下での釣りを覚えるには役立つが、鮎釣りの本筋の部分では無いと思う。それよりは、沢山釣れる川に行って、やっかいなテクニック、例えばオトリ交換であったり、引き抜きであったりと、実戦をこなさなくては上達が難しいことを覚えた方が良い。魚を掛けるという経験を沢山すれば、何となくでも釣れるコツ見たいなものがわかってくるはずである。
 さて、ではどんな川に行けば良いのか?私が進める河川は、ズバリ日本海系の天然遡上河川である。最近は一時期の不調も一段落、天然遡上が年々回復の兆しにある。基本的には小型魚が中心の数釣りとなるが、引き抜きの練習には丁度良いし、何と言っても天然特有のカツーンという当たりが心地よい。私がホームグランドとしている小国川や寒河江川は、近年調子が良くなっており、7月後半から8月下旬にかけてがベストである。この両河川はトーナメントが多く開催されることから、遠方や地元の上級者も多く、そういった人の釣り方などを見るのも良い勉強になると思う。その他では、新潟の三面川、山形県北部の小河川ではあるが、日向川なども天然の元気な鮎の数釣りが期待できる。さらに北上すれば、東北の随一の鮎釣り河川である米代川がある。米代川はあまりにも規模が大きすぎて、掴み所が無いという問題もあるが、スケールの大きな釣りを目指すなら面白いと思う。
 今挙げたような河川は、近年は、比較的安定して釣れており、HPでの情報も多く入手が可能である。



川見

 鮎釣りの重要な要素にポイント選定がある。川を見て釣れそうかどうか?どのポイントが良いか?等々、判断する必要がある。
その河川のどの辺りで釣れるか?というのは、一番簡単なのはオトリ屋さんの情報。どのエリアで何尾くらい釣れているのか?という情報。それにHP等で漁協が出している情報なども重要である。ただし、これらには過分に宣伝情報も含まれるので、最終的には自分の目で判断するしかない。
 まず、川に行ってすることは、川の中が見られるところ、ポイント付近に橋があればベストである。川をのぞき込んで、大事なことは鮎がいること!当たり前なことだが、ここぞと思う良いポイントに魚が見えないようでは駄目、次に見るのは、1級ポイントではなく、どの程度広範に鮎が見えるかということ。幾ら良いポイントに魚がいても、その周囲に見えないようでは数は望めない。この際、鮎が縄張りを持っているか?というのは、それほど重視しない。現在の鮎釣りでは、縄張りギンギンの1番鮎を狙うことはまず無いからである。居るにこしたことは無いが、それよりは、群れ鮎の方が重要だと思う。
 入るエリアが決まったら、次にポイントである。どこから釣りを開始するか?というのは鮎釣りにおいて非常に重要である。出来ることなら、しばらく釣り人を観察して、どのポイントで良く釣れているかを確認する方が良い。とはいっても、最近はあっという間に人だらけになって入る隙間が無い!なんてこともあるので注意が必要である。人が沢山入ってどうしようも無い河川では、最初のポイントが、その日の運命を分けることもある。そんな川であれば、1つのポイントで、出来る限り釣り返しが効くポイント。例えば平瀬やトロ場など、群れ鮎主体のポイント。あるいは大石が沢山入って、細かな段々に分かれている瀬などもある程度釣り返しが効く。一本瀬などは一流し目は追い気の強い鮎を短時間で確保出来る反面、釣り返しが効かない場合が多い。


今追いかけているもの

 今私が考えている鮎釣りも目標。この項は、おそらく中級者までは理解出来ないと思う。上級者や名人クラスにとっては当たり前の事かもしれないが、ここ1、2年で私が気が付き2006年の課題として、何となく方向が見えてきたものである。私が思う鮎釣りの極意は、見切りであると思う。確かに技術的なものは山ほどある。それはあくまでテクニックであり、一定の器用さは必要であるが、テクニックは練習である程度習得出来るものである。では、なぜ名人は名人であって、名人は試合に勝てるのであろうか?テクニックだけをみたら、得意不得意はあるかもしれないが、みなさんそんなに差は無いのでは無いでしょうか?どれだけその状況にあった釣り方で、どれだけ効率的に釣っていくかだと思う・・・・